雑誌「果実日本」を読んでみました

農業の事を知りたい。最近の情報を知るためには雑誌かな〜と思い、昨年、Amazonで適当に買いました。

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専門用語分からないと思いながら、約1年間放置してました。

最近、再度読み直してみると、ん〜、やはり専門用語が分からないので、興味がある所だけ読んでみました。

特集では、各地で品種開発された優良品種の動向が載っており、果樹農業界の進化を垣間見る事ができました。「わが国の果樹農業は、果実消費量や果樹生産農家の減少や高齢化に加えて、輸入の自由化などの影響をうけ、厳しい条件にある為、農林水産省では、優れた品種や高度な生産技術による「世界に誇れる強みのある農林水産物」を掲げ、果樹行政においても生産振興および消費拡大に貢献する品種開発を重視している。消費者が求める、「味」「食べやすさ」だけでなく、「日持ち性に優れる品種」「温暖化に対する適応性の高い品種」「耐病性に優れる実用的品種」等、生産者双方のニーズに合致した多くの特徴を備えた新品種の開発が進展し、産地の活性化が促され、国内外での果物消費の拡大に寄与されることが期待したい。(一部省略)」とありました。

 この開発に高齢化が進む農家さんは、ついていけるのか、新品種の苗を植え直す時間と費用はどうなるのかと、思い悩む記事でした。これから、新規就農される若い農家さんには、大変興味のある内容だったのではないでしょうか。

 その他、「担い手確保、育成に向けた琴浦梨生産部の取り組み」の記事も気になりました。ここでは、ジョイント仕立てなどの省力化技術の推進や儲かる梨づくりを示す「経営計算モデル」の作成などが行われてました。収入から経費を引いた所得を労働時間で割り、時給を計算されていましたが、「既存園➕ジョイント園」より「ジョイント園」の方が時給が高いそうです。ジョイント仕立てってそもそも何?と思い、Twitterで聞いてみると、ありがたく、丁寧に教えて頂く事が出来ました。作業しやすい位置に果実を実らせ、効率良く作業が出来るのであれば、高齢者にとって良いのではと思いましたが、柑橘類では出来ないであろうとの事で、残念に思います。心の中では、誰かチャレンジしないのかな~とつぶやく次第です。また、ここでは、後継者を対象に町報を活用して、梨作りの魅力を紹介したり、新規就農者や就農予定者を対象に新規就農研修会を一年間通して開催し、栽培技術の向上に向けた支援も手厚く行われたりしているそうで、梨作りに魅力を感じて、梨栽培を希望される若者が増えているそうです。農家の高齢化が進む中、若者の新規就農に向けて、参考にしたい記事でした。

 また、「果樹園管理のポイント」では、温州みかんのコラムを拝見しました。毎年、温暖化が進む中、気象変動への対応に、苦労されている様子が伺えました。消費者が求める時期に、消費者が求める品質の果実を毎年安定して生産する事の難しさ、手間と工夫が必要である事を感じ、頭が下がる思いです。

こんな大変な思いをしているのに、果実の値段の安さにもどかしさを感じます。

 これからの農業の省力化、軽労化に向けての開発も切に願います。